高齢者の住み替え

最近は元気な高齢者が増え、寿命も延びてきました。しかし、長年住んできた一戸建て住宅が年齢に応じた住まいになっていないため、不安を感じている高齢者が増えてきています。
心配、不安
- 庭の整理(雑草処分)、大雪の処理、暑さ対策
- 転倒事故
- 病気、通院
- 火のしまつ、戸締り
- 相続の整理
一番の心配は、家の中での事故。古い住宅は段差が多いものです。リビングから和室への小さな段差はもちろんのこと、床に置いてある新聞や雑誌という少しの段差だけでも転ぶようになってしまっています。そして、この少しの怪我が、寝たきりを招いてしまうということもあります。さらに通院が辛くなったり、なかなか治らないことでさらに精神的に追い込まれてしまったりすることもあります。
いざという時、頼りになるのは身内ですが、実際には頻繁に頼ることはなかなかできません。遠慮したり、気を遣ったり・・・
皆がストレス無く、心配、不安を少しでも取り除いて、ご自身と周りの家族が安心して暮らせるように、年齢に合った生活を考えてみましょう。
(高齢者住み替えのご相談はこちら))
年齢に合った住まいとは
現在の住まいを整備する
- 日常に危険が無いよう手すりやスロープを付けたり、段差を無くした住宅に改築する。
- 見回りシステムを導入する
- 介護が必要になったときに支援を受けられるよう対策づくりをする
- 自宅で介護を受けられるようにバリアフリー住宅にする
- 買物、通院等の移動ができるよう手配
- 地域コミュニティ等との交流
生活に合った場所に住み替える
- 今住んでいる地域、子どもや兄弟の近くなど場所を考える
- 管理人がいる安心できるマンションやアパートに住む
- 高齢者向け施設に住む
住み替えのタイミング
住み替えのタイミングと住み替え後の居住継続をどこまでとするか考えておく必要があります。
- 夫婦二人で住み替え、一人になっても継続して住むことができる住まい
- 元気になっているうちに住み替え、将来介護が必要になったときも住み続けられる住まい
- 元気になっているうちに住み替え、将来介護が必要になったときには住み替え先がある住まい
- 介護が必要になって住み替え、最期まで住み続けられる
- 介護が必要になって住み替え、入院設備がある病院との連携もある住まい
高齢者向け施設について
高齢者向け施設とは、安心して過ごせるようバリアフリー対策が施されており、生活支援サービスや介護サービスを受けられるようになっているものです。といってもどのような種類があって、どのくらい費用がかかるのかを把握しずらくなっています。また、実際の生活も予想つかないことと、施設への住み替えを検討している高齢者本人も漠然とした将来像のもとで考え始めていることから、なかなか1歩進むことが難しくなっています。
高齢者向け施設選択のポイント
施設を探す場合は、まずどのような人を対象としたものなのか確認する必要があります。介護を必要としている人を対象にしたものや自立した生活ができる人を対象としたものまで様々あります。その他、以下のポイントをもとに施設を探すようにしましょう。
- 立地、周辺の環境
- 入居時の費用、月額費用、その他費用
- サービス内容(食事、入浴、医療ケアの対応等)
- 設備(居住部屋の広さや設備、共有スペースの設備等)